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『響け!ユーフォニアム』第二期感想 ‐ 思春期の成長を描いた青春ドラマ

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    10代特有の、世の中を多少わかったようなつもりになっていながらも、やはりどこか未熟な部分がとても上手く表現されていたように思います。

    今期は三年生部員である田中明日香とその周囲の人間模様がフィーチャーされていました。冷めたふりをして周囲に興味がないように振る舞いながらも、その実自分の中の衝動に忠実な部分は、個人的にとても共感できる部分がありました。また、少し引いたような目線で人間関係に深く踏み込むことのなかった久美子が、周囲に感化されて徐々に変わってゆく過程は非常に熱くさせられました。

    アニメ特有のデフォルメはなされていますが、この作品で描かれている人物像は、誰しも子供の頃に見覚えがあるタイプのものが多いと思います。引っ込み思案で特定の友人関係に強く依存してしまう子や、特定の相手を神格化して自分の保護者のように扱ってしまう子など、人間関係の築き方にそれぞれ固有の癖を持っている子がたくさん登場します。

    彼女たちにはそれぞれ部活動を通して自分の課題を乗り越え、一人の人間として成長するためのイベントが用意されています。深夜アニメの描き方からすれば、その過程はキャラクターの「属性」が失われていくということを意味するのかもしれません。しかし、だからといってそれは決して無個性化するということではなく、むしろ記号を超えて一人の人格として確立される過程なのだといえるかもしれません。